第65回選手権 1回戦

TEAM

10

TOTAL

境  (鳥取)

0 

0 

法政一(東京)

1×

1×

【コメント】
境:安部投手が10回2死までノーヒット・ノーランも、124球目を法政一:末野がバットを一閃。打球は左中間ラッキーゾーンに落ち、サヨナラ。漫画でしか考えられないような試合が現実に起こった試合でした。

それにしても法政一:岡野投手はアンダーハンドから100キロ前後の速球と70キロ前後の変化球...、よく考えると急速差が30キロあるんですよね。如何にコントロールとタイミングを外すかが大事かというピッチングの見本でした。

【資料概要】
制作 NHK、実況:大塚 範一氏、解説:川崎孝氏
【試合概略】

1回表、境は三者凡退。

1回裏、法政一も三者凡退。末野は高めにボール球に手を出し、三球三振。安部はこの回2奪三振。


2回表、全て内野ゴロで三者凡退。

2回裏、1回に続き2三振で三者凡退。安部はブレーキ鋭いスライダーに速球を交え、法政一を抑え込む。


3回表、境は一死からランナーを出すも、バントが捕飛。その後、一番戸田がショート後方へ飛球も飛ばすが法政一:早川の素晴らしいダイビングキャッチでチェンジ。

3回裏、この回先頭の渋谷(貴)が四球で出塁も、自打者のバント空振りで飛び出したランナーがタッチアウト。


4回表、岡野に打たされ、10球でチェンジ。

4回裏、この回も2三振。高めのボールコースから高めストライクゾーンギリギリに落ちるスライダーに手が出ず。


5回表、この回先頭の山根が内角高めに詰まりながら、セ中前に落ちるポテンヒット。しかし、この回もバントが捕邪飛。続く後続も岡野のスローボールを待ちきれず、体が開いた打撃で飛球をあげ無得点。

5回裏、安部が安定。三者凡退。


6回表、岡野が安部からこの試合初の奪三振。投手対決で燃えたのか、内角高めのこの日一番早かった?と思う速球で空振りにとりました。後続は四球で出塁も盗塁死でチャンスを逃す。

6回裏、ようやくボールの変化についていけるようになった感はあるが、振り切れるまでには至らず、投球に押された打球で三者凡退。


7回表、先頭打者の天早がセンターに打飛球もセンター早川が俊足を生かして追いつ く。自打者死球で2死後、8番竹仲への2球目が真ん中高めへ、強烈なライナーが岡野の右肘上外側へ直撃。一度治療し、投球練習するも再度、治療。登板は無理かなと思いましたが、2死1,2塁のピンチを中飛に討ち取りチェンジ。

7回裏、安部の前に僅か8球で三者凡退。球速が上がった感を受ける投球でした。


8回表、上位打線が岡野の投球に対して開いて振り回してたのを矯正。打球を対角に打ち始め、鋭いライナーが跳び始め、岡野も苦心の投球。1死1,2塁のチャンスもセンター正面のライナーで救われる。

8回裏、この回も安部の投球は冴え、高めの速球とブレーキ鋭いスライダーで2奪三振


9回表、先頭打者の山根が3球目を強振、高ーく上がった打球はラッキーゾーンの金網迄、後3mで失速。ヒヤリとした打球でした。

9回裏、3者凡退で退け、9回で27人に対し安部がノーヒットに抑える


10回表、岡野がこの試合3個目の三振を安部から奪い、三者凡退。
              
試合は運命の10回裏へ
10回裏、先頭の岡村はツーナッシングから外角高めの速球を見逃しこの試合10個目三振。続く、2番早川はバスタースタイルからのヒッティングも二ゴロ。そして、3番末野.....安部の手から放たれた初球の124球目は外角高めのカウントを取るスライダー。末野のバットが一閃、打球は左中間のラッキーゾーンに弾んでました。  

試合終了の挨拶後も拍手ではなく、観客のざわめきだけが残った試合でした。そのどよめきの中、法政一高の選手は号泣しながら校歌を聞き歌ってました。    

【エピソード】
境:安部投手は本格派のオーバーハンド、中学時代は砲丸投げの選手で高校に入ってから本格的に投手として投げたそうですが、まさに地肩が強さそうな投手でした。肩と上体を思い切り捻って投げる投球でした。サヨナラ本塁打を打たれた直後はマウンドのロージンを取ろうとしていて、まだ投げる・試合が続くという風な気持ちだったのかも知れないですね。          

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